歯周病になる最大の原因はプラーク(歯垢)の中に含まれる細菌です。
この細菌の産生する毒素の事を「口腔常在菌」と言い、歯周病の発生・進行に非常に大きく関わっています。
その悪玉菌が歯周病の原因を作ってゆくプロセスを説明したいと思います。
第一段階 歯肉炎
歯周病の初期の段階におこる症状です。
まず細菌が歯の表面や歯周ポケットに定着します。
この細菌が原因で歯肉が炎症をおこします。そして「歯肉炎」になります。
さらに、歯肉炎が進行して歯周組織が破壊されます。これが「歯周炎」です。
第二段階 軽度歯周炎から中度歯周炎
歯周炎になると、普段は密着している歯と歯肉の間に「歯周ポケット(歯周溝)」という溝ができます。歯周病の原因となる悪玉菌は光が届かなく空気が少ない暗闇を好む傾向があります。
「歯周ポケット」は悪玉菌が好むような場所になっていて、その中に悪玉菌が溜まってゆきお互いに協力し合いながらプラークや歯石を形成します。それと同時に有害物質も放出します。
第三段階 中度から重度の歯周炎
悪玉菌が「歯周ポケット」内で放出する有害物質が歯ぐきの炎症を引き起こします。そして槽骨を溶解し、口臭を発生させます。
歯周病になると
「歯茎が腫れる」「歯茎から血・膿が出る」「歯が動く」
などの症状が出ます。
重度の歯周病になると「口が臭く」なります。
予防して未然に歯周病を防ぎましょう!!それが予防歯科です。